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今年2月発表し、最近までに発売したBMW MINI クロスオーバー・クリーン・ディーゼルとプラグイン・ハイブリッド・モデルに試乗した。
最初に乗ったのはクリーン・ディーゼル。こちらのパワーソースは2リッター直4ディーゼルターボで8速ATだ。最高出力110kW(150ps)/4000rpm、最大トルク330Nm/1750~2750rpmを発生する。試乗コースは都内の平坦な一般道を選ぶ。
最初の直線路で思い切りアクセルを踏むとシートの背もたれに押し付けられる高トルクなパワフル感であっという間に100km/h域まで加速した。ディーゼルエンジンとは思えない静かさで、ターボの作動はラグが分からないほどスムーズ。
車線変更、追い越しなどのハンドリングでサイド&ルームミラー、ウインドウ越しの周囲を走行する他車との距離の確認を繰り返し操作を行うわけだが、視界が広く安心してハンドルさばきができるのには感心した。
次に乗ったのはプラグイン・ハイブリッド・モデルだ。こちらのパワーソースは3気筒1.5リッターガソリンエンジン&ツインパワーターボとリチウムイオン電池の組み合わせで6速AT。
エンジンは最高出力100kW(136ps)/4400rpm、最大トルク220Nm/1250~4300rpm、電気モーターは最高出力65kW(88ps)。 システム・トータルだと165kW(224ps)、最大トルク385Nmを発揮する。踏み込んだ時のトルク感はディーゼルの方が力感はあるが、トータルとしての走行フィールの滑らかさはこちらが上。静粛性はアイドリング時ではこちらの方が上だが、走行時はほとんど互角といえる。
今年のミニシリーズ全体の販売実績は1〜8月、1万5855台で前年同期に比べて5.4%増。昨年1年間は2万4548台で過去最高だった。今年は2万6000台で記録を更新する見通し。
このうちハッチバック(3&5ドア)、クラブマン、クロスオーバーは30%ずつ、ディーゼル比率は40%、プラグインハイブリッドは10%程度の販売構成比となっている。
3ドア、5ドア、クロスオーバー、パワーユニットは1.2リッターガソリン、1.5リッターガソリン、2リッタークリーンディーゼル、2リッター・パワーアップガソリンなどの豊富なラインアップを揃えているのは好調な販売を支えている。今年の立役者は新型クロスオーバーモデルであることはいうまでもない。
報告:遠藤徹
写真:怒谷彰久