トヨタ プリウスPHV
TOYOTA PRIUS PHV

カタログ燃費は嘘じゃなかった!

                         

 

 



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 この2月に発表されたプリウスはプラグイン・ハイブリッド。家庭の電源から充電して走る電気自動車としても、また、1.8ℓのガソソリンエンジンで走ることも、はたまた、ソーラー発電システムを搭載し太陽光発電で走ることもできる次世環境車のスタンダードを目指した車だ。
 8.8kwhという大容量のリチウムイオン電池を搭載し、EV走行時でも68.2km、ハイブリッド走行時のJC08燃費も37.2km/ℓを謳っているので、このカタログ値を確かめることにしてみた。
 ルートは東京・九段のトヨタ自動車のデポから町田市→宮城県仙台市→山形県鶴岡市→山形県米沢市→福島県福島市→東京・町田市の全長1157kmのルートである。
 まずEV走行だが、トヨタ・九段のデポでプリウスをピックアップした時はフル充電状態。九段から青山通り、渋谷、新宿を経てR20号線で町田まで。あくまでもエアコンも使用しての一般的な走行。距離は51.4kmだった。その後、町田市内のトヨタ店で充電をしたが、急速受電気を設置していなかったので60%ぐらいの充電でいよいよロングドライブに出発。
 EV走行が可能だったのは、R20の千川あたりまでの30数キロ。その後HV走行になったが環状八号線からR18→R16の春日部の先でR4のバイパスに入った。R4のバイパスは60km/hの速度制限だが夜間走行でしかも信号が少ないので宇都宮郊外までは高速道路をゆっくり走っている感じで仙台までの323km区間の燃費はなんと31.1km/ℓ。ガソリン使用時のカタログ燃費はJC08値で37.2km/ℓだから、エアコンとライト点灯しての走行での燃費としては、カタログ値に近い燃費と言える。
 その後、仙台から笹谷トンネルを超え、R112を使用して月山道経由で山形県鶴岡市へ。この区間は月山道の上り下りがあるので燃費に響くと思われたが144km区間の燃費は.29.9km/ℓと健闘している。登り道でのロスを下りで十分カバーしている感じだ。下り道のアクセルオフの時に効率よくエネルギーを回収して充電しているからだ。
 また、アクセルオフの時に強く感じられたのが、新型プリウスの転がり抵抗の少なさだ。この理由は何なのかもう少し私自身が勉強しなければ……。
 その後、この日の宿の日本海側の湯野浜温泉へ。翌日、湯野浜温泉から鶴岡市に戻ったがこの往復の28km区間の燃費は30.1km/ℓ。鶴岡市からの帰途は山形県天童市、米沢から栗子トンネルを経て福島市→二本松市までの117km。この区間の燃費は26.6km/ℓ。少々悪化したと思われるが、山形市内や米沢市内の渋滞、それにエアコン、ライトと電気を多く消費しているので当然の燃費と言えるだろう。
 が、思わずびっくりしたのは、本宮ICから東北道に入り本宮IC→安積SAの45km区間を80km/hで走行時の燃費がなんと36.6km/ℓを叩き出したのである。エアコンやライト点灯ということを考えるとカタログ燃費を凌ぐほど。また、東北道で100km/hの燃費は29.9km/ℓ。ちょうど須賀川ICから那須高原SAにかけての登り区間なのでこの燃費も満足できるだろう。
 この様に一般道が主流のドライブだったが、東京で満タンにしてきたガソリンは途中で一度の給油もしないで東京に戻ることができた。全走行1157kmの平均燃費は30.9km/ℓ。EVでの走行比率は61%なので、もはやEV車に近いとだろう。尚、車の屋根にトウサイサレタ太陽光パネルでの発電は主として補器類の電気に使用されるとの事。またバッテリーが空になると自動的にエンジンで発電して充電するのも優れた点だ。
 最後になるが、ドライブフィーリングは私が使用していた2代目プリウスとは雲泥の差の良さだった事も付け加えておこう。
               
報告&写真:井口駿吾

<井口 駿吾> 最終更新:2017/09/10