ボルボ60
VOLVO V60 [2]

ボクシーなスタイルがよく似合う2代目

トータルとして文句のない仕上がりだが、悪路や凸凹路面での突き上げが少し気になった。

ハンドリングも決して悪くはないが、操舵力が急に変わることがあった。速度の問題か?

エステートづくりはボルボの得意技。先代よりも広い荷室とともに後席の広さも確保した。



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 近年、ボルボの躍進には目を見張るものがある。世界の販売台数は2014年には46.6万台ほどであったのが、2018年には約80万台に達すると予想され、日本国内でも2014年には1.3万台強であったのが、2018年には約2万台と予想され、この5年間に1.5倍に成長している。その好調なボルボから、今年9月に発売されたミドルサイズエステートカー「V60」に短時間ではあったが試乗があった。
 2010年8月、スエーデン史上最大級となる約1兆3000億円の投資を含む4カ年変革プランをスタート。その結果、自社開発による「Drive-E」新世代パワートレイン(基本設計は2ℓ/4気筒以下、電動化〈PHEV〉にも対応)、今後発売される中大型車全てに適用可能なプラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー( SPA:Scalable Product Architecture )」などを生み出した。それらを織り込んだ最初のモデルが2016年に登場した新型XC90であり、そして90シリーズへの展開を経て、2017年のXC60に続いて登場したのが2代目V60である。
 試乗したのは今回発売された、FWDのハイグレードモデルである「T5 Inscription」(599万円)で、当然「SPA」プラットフォームに「Drive-E」B420型1968cc直列4気筒DOHC 16バルブ、インタークーラーターボ254ps/350Nmエンジン+8速ATを積む。サイズは全長4760弌∩換1435个如⊇藺V60より125伉垢、45伉磴ぁF檀すべきは全幅で、日本市場の要望が認められ15从擔箸1850个箸覆辰拭2拏爾陵椴未蓮⊇藺紊魯好檗璽謄なデザインを採用したため430ℓと小さかったが、2代目はダイナミックで実用的なデザインの採用によって529ℓと、競合他車を凌駕する。2代目V60は1993年に登場した850、1997年から発売されてきた歴代V70の後継モデルとも言える。
 走らせた印象は、静かでラグジュアリーな室内、かつ満足できる動力性能と運動性能を備え、ボルボの誇る数々の先進安全・運転支援機能には、対向車対応機能が追加された。これは自車の走行車線に対向車が接近した場合減速する機能で、わが国の死亡事故の30.7%が正面衝突という現実を多少なりとも改善できるのではないだろうか。また、パイロット・アシスト(車線維持支援機能)はかなり玉成されている。特に市街地では小刻みに左右に修正しているのがステアリングを握る手に伝わり気になっていたが、今回はゆったりと修正され気にならなくなった。しかも、輸入車初の5年保証もついてくる。
 ただ一つ違和感を覚えたのは、東関道で後席に座ったとき、ぽこぽこと下から突き上げられる細かい振動を感じたときで、許容範囲ではあるが、わが国の高速道路でのリアサスのチューニングをしたらさらに良くなると思う。今回試乗した「T5 Inscription」は235/45R18タイヤを履くが、225/50R17を履く「T5 Momentum」ではどうだろうか?

報告:当摩節夫
写真:佐久間健

<当摩 節夫> 最終更新:2018/11/04