第15回(2006年次)RJC カー オブ ザ イヤー

国産車部門最終結果

スズキ スイフト

プラットフォームから一新することで世界戦略車にふさわしい優れた走行性能と、クラスを超えた居住性を達成。またイモビライザー(盗難防止装置)をはじめ、充実した装備を標準化しながら、リーズナブルな価格を実現したことが評価され

 

輸入車部門最終結果

シトロエン C4

エスプリの効いた内外装デザインが魅力。高い操縦性と乗り心地を両立し、クラス最大級の快適な居住空間を実現した。手頃な1.6Lと、ゆとりある2Lエンジンは、低回転域から扱いやすいトルクを発生、街中から高速走行まで高いパフォーマンスを実感できる。同時に機能性、利便性を追及した装備内容も評価された。

 

テクノロジー部門 最終結果

ホンダ・ハイブリッドシステム 「3ステージ i-VTEC+IMA」

大幅に小型高効率化したIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)と、低回転、高回転、気筒休止の3段階でバルブ制御を行う3ステージ i-VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)エンジンを組み合わせた新ホンダ・ハイブリッドシステムは、高いシステム出力と省燃費を高次元で両立させたと同時に、世界最高レベルの排出ガスクリーン性能を達成。大きく進化したシステムとして完成させたことが評価された。

 

パーソン・オブ・ザ・イヤー受賞者

マツダ株式会社代表取締役社長  井巻久一氏

井巻氏は2003年8月、山本健一氏以来16年ぶりにマツダ生え抜きの社長として就任。ヘンリー=ウォレス社長時代には本社工場長を務め、米国流キャッシュフロー経営を導入。マーク=フィールズ社長時代には中期経営計画「ミレニアムプラン」の策定に発案者のひとりとして関与。ルイス=ブース社長時代には副社長に就任し、業績回復の牽引役として尽力する。  これらの結果、低迷していたマツダの経営を回復。社長就任2年目には、専務取締役時代に自らの手で閉鎖を余儀なくされた宇品第2工場を再開。'04年度には史上最高益を達成した。  さらにこのような実績から、マツダはフォードグループ内でも重要な地位を獲得。グループ全体の次期世界戦略車の開発を主導する立場にまで至っている。  1965年の入社以来、一貫して生産技術を担当。製造現場を大切にする気さくな人柄や人望の高さは、マツダ社内だけに止まらず、フォードの社員からも「ミスター マニュファクチャー」の愛称で慕われている。  以上のような経営手腕とその実績は、2006RJCパーソン・オブ・ザ・イヤーにふさわしいものと考える。