ビーエムダブリュー 3 シリーズ
BMW 3 シリーズ

エクステリアよりも内容の充実に注目

 1975年のデビュー以来44年、BMWのベストセラーセダン「3シリーズ」がフルモデルチェンジ受けて7代目になった。
 「この間に世界販売累計は1500万台を超えました。昨年の日本国内でのセールスはインポーターとしてトップ。4年連続です。BMWグループの日本での販売実績は7万6966台。内訳はBMWが5万0982台、MINIが2万5984台です」。
 いつものようにクロンシュナーブル社長の舌はいたって滑らかだった。他のドイツ車メーカー同様にモデル数が増えたとはいえ前年実績を上回り続けているのはご立派である。プレ・オーダー(preorder.jp)はすでに始まっているが、正規ディーラーでの販売は3月9日からになる。
 エンジンは2種類。320i(2ℓ 135kW=184ps)と330i(2ℓ 190kW=258ps)だ。320iの最強出力は旧モデルと同じだがトルクは30Nm増えている。一方330iは最高出力が5kW、トルクが50Nm増加している。ともにほぼ全域でパワーとトルクがアップ。つまり、単なる力強さだけではなく、扱いやすさも大きく向上していると思われる。
 グレードは320iがSE(注文生産)/スタンダード/M Sport、330iがM Sport。とくに320iは他国向けの初期生産モデルには設定されていない、日本専用チューンを施されている。具体的には、日本の道路事情や顧客の要望に対応しているという。
 この日本重視はボディサイズにも見られなくもない。最近のクルマは肥満傾向があり、ニュー3シリーズもその例外ではない。ボディ幅は1825弌5譽皀妊襪茲蠅25个盥い。しかしこれは40仗びたホイールベース、70仗びた全長に比べる数値的にははるかに小さい。少なくとも抑えようという開発陣の意思が感じられる。
 デザインは当たり前だが大きく変わった。まずフロント・グリル。基本的にはBMW伝統のキドニー・デザインだが、左右の統一感を持たせワイドさと低重心を強調する(実際にはマイナス10弌法グリルとボンネットの境も消え前からガバッと開く。
 グリルはアクティブエアストリーム方式。つまり通常は閉じていてエンジン内部は見えない。何故かというと、この方が空力的に有利だからだ。エンジンやブレーキに冷却が必要なときは各フィンが電動で開く。7シリーズと同じ方式だ。リア・トランクエッジのカットはさらに鋭くなり、いかにも走りそうな印を醸し出している。

ダッシュボードも一新、かつシンプルに
 インテリアも見かけ以上に質的にも変わった。8シリーズに採用された新しい表示・操作コンセプト「BMW Operating System 7.0 」を全車に標準装着する。これはタッチ操作機能をもつコントロール・ディスプレイ(10.25インチ)とフル・デジタル・メーター(12.3インチ)から構成される。フル・デジタル・メーターは左右のスピードとタコのメーターの間にナビゲーション・マップの一部を表示できる。ヘッドアップ・ディスプレイもより見やすくなった。
 機能装備面で目新しいのは日本初導入となる3眼カメラだ。これはフロントウインドー上部に装着され、前方約20ⅿ(視野角度150度)、120ⅿ(52度)、300ⅿ(28度)を監視する。このカメラとフロント下部のレーダーによって、より正確なレーン・キーピング、より高角度な周辺予測などの運転支援を実現している。
 またパーキング・アシスタントも標準装備される。これには8シリーズで採用されたリバース・アシスト機能が付く。クルマが直前に進んだ50ⅿまでを記憶し、同じルートをバックで正確に戻ることができる。どういうときに役に立つかというと──たとえば細い道での対向車とのすれ違いに困った時などに元のルートに復帰できる。
 さらにBMWとしては初のAIを活用した音声認識機能も導入された。クルマへの話しかけで車両の操作がより簡単にでき、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習する。
 これだけ内容が充実したのに車両価格はほぼ従来のままである。(320i M Sportは旧タイプと同じ)2019年もBMWの新車攻勢は続く。X3、8シリーズ・カブリオレ、Z4などが候補に挙げられる。このほか、すべてのモデルにM Sportを設定、電動化を進めるという。今年もBMWから目が離せそうにない。
報告:神谷龍彦
写真:佐久間健 BMW

いつものようにクロンシュナーブル社長の言葉で記者会見は始まった。フロント・グリルは7シリーズのように、通常はグリルのフィンが閉じており、冷却が必要な際には電動で開く。

リアビューも個性的。トランクリッド後端はかなり抉れている。サイドラインも目立つ。

ホイールベースは40弌∩環垢70仗びた。それと比較すれば全幅のプラス25个和腓靴燭海箸任呂覆い里も。グレードは4つ。320i SEが452万円、スタンダードが523万円、M Sportが583万円。330i M Sportが632万円。以上車両本体価格。

ダッシュボードは一見シンプルになったが、その中に最先端の機能を秘めている。グッド・ジョブ!

センターの10.25インチ・タッチパネル。メーター内だけでなくここでフツーのナビも見られる。

エンジンは2種類。排気量はともに2ℓだが、パワーは320が135kW、330が190kW。


最終更新日:2019/02/03