BYD シーライオン (1)・(2)



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 2025年12月より販売開始したスーパーハイブリッドSUV「BYD シーライオン6」。クーペスタイルにSUVの力強さを巧みに取り入れ、流麗に流れるようなフォルムがきれいだ。シャープなライン構成で、静かな水面に広がる波の動きを思わせているという。
 インテリアは、ブラック基調にブラウンをアクセントにしているが、なかなかシックな感じで落ち着いている。海をイメージしてデザインしたという、座った時に身体をしっかり支えるスポーツシートは、上質でおしゃれ。しかもヒーターとベンチレーションを装備している。寒さ対策のヒーターもいいが、暑い時期のお尻から太ももにかけての座面の蒸れ対策のベンチレーションはとてもいい。冬でも夏でも、長距離、長時間ドライブしていても、快適に過ごせるというわけだ。
 FWD(前輪駆動)とAWD(四輪駆動)の2グレード展開で、BYD独自の電気をメインとしたハイブリッド技術「DM-i(デュアル・モード・インテリジェンス)」を搭載し、EVの3つの壁といわれる、航続距離・充電性能・価格の壁をぶち破った。FWDはEV走行で航続距離100?超え、短時間で効率よく充電できる急速充電能力、そして何より驚いたのは、価格を398万2000円〜448万8000円に抑えたところ。もちろん、ANCAPで5つ星を獲得した衝突回避・運転サポート機能は万全だ。それに加え、インパネ中央に15.6インチの大型ディスプレイを採用し、AppleやAndroidなどのスマートフォン連携し、BYDアプリで操作できる。利便性と快適性も申し分ないのに、この価格なのだ。
 狭い路地では取り回しに気を配るサイズ感(全長4775?×全幅1890?×全高1670?)だが、実際に運転してみると、それほど大きさは感じず、取り回しがしやすい。街中ではEVの静かさを感じ、アップダウン、コーナーが続く郊外を走っても、しっとりとした乗り心地、ちょっとしたラフロードでも突き上げ感なく快適だった。走りはほぼEVで、ガソリン走行はあくまでもサポートというが、走行シーンで最適に切り替える賢さがある。思わず「いいねBYD!」と言いたくなった。
(担当・緒方昌子)



(2)
 日本初導入となるBYDのPHEVモデル「シーライオン6」に試乗する機会に恵まれた。アウディなどで名を馳せたウォルフガング・エッガー氏が中心となってデザインされたというエクステリアは、スポーティなクーペスタイルにSUVらしい力強さを両立。最新のトレンドが取り入れられていると感じた。インテリアにも高品質かつスポーティなデザインのステアリング&コンビシートを採用。12.3インチのデジタルメーターやナビゲーションシステムなどを内蔵した15.6インチのタッチスクリーンは、BYDらしい機能的かつ先進性が表現されている。
 スーパーハイブリッドと呼ばれる注目のPHEVシステムは、熱効率43.04%を実現したという1.5ℓ直列4気筒エンジンに定格出力60kWのモーターを組み合わせ、総電力量18.3kWhのハイブリッド専用ブレードバッテリーを床下に搭載。モーター出力で走行するEVモードを主体に、状況に応じてシリーズモード、シリーズ・パラレルモードを使い分け、航続距離は1200?に達するという。実際の試乗では、モーターの出力が大きいこともあり、電気自動車さながらのスムーズな加速を味わえた。登坂路ではエンジンが始動する場面もあったが、遠くにエンジン音が聞こえるほどで不快な振動などは皆無だった。
 ハンドリングや直進安定性も上々。全幅で1900?に迫る大柄なボディながら思ったラインを正確にトレースできるから、安心感がある。BYDのクルマにはシールやシーライオン7と試乗したが、ドライバーとの一体感という点では今回のシーライオン6が最も優れているのではないだろうか。聞けば、足回りは日本専用にチューニングされているという。後部座席にも試乗したが、不快なロール感や突き上げ感がなく、リクライニングシートを最も倒した状態でのパノラミックガラスルーフの解放感も含め、快適そのものだった。
 これらに加えて、最新の安全装備やインフォテイメントシステムなどがすべて標準装備しているにもかかわらず、本体車両価格が398万2000円という驚異的な価格を実現。本年はハイパフォーマンスモデルのAWD仕様や軽自動車枠の電気自動車「RACCO」が導入されることもあり、BYDの底知れぬ実力を改めて感じさせられた次第だ。
(担当・小堀 和則)

最終更新:2026/01/22

 

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