MINIのクロスオーバーがモデルチェンジされて登場した。コンセプトはSAV。スポーツ・アクティビティ・ビークルの略で、アクティブさを強調したモデルとなっている。BMWは昔からSUVではなくSAVと呼んできた。
今回のモデルチェンジでは、クリーンディーゼルエンジンをメインに搭載し、燃費が37%向上の21.3Km/Lとなった。MINIクーパーDクロスオーバーには、150PS/330Nmを発生する2リッター4気筒のMINIツインパワーターボディーゼル、MINIクーパーSDクロスオーバーには、190PS/400Nmを発生する同じく2リッター4気筒MINIツインパワーターボディーゼルが搭載されている。
ラインナップはクーパーDのFF/4WD、クーパーSDの4WDという3グレードを設定しており、いずれも8速ATミッションを組み合わせている。また、秋には136PS/220Nmを発生する3気筒1.5リッターMINIツインパワーターボガソリンエンジンに88PS/165Nmを発生する電気モーターを組み合わせた新生代ハイブリッドモデルも発売予定だ。
基本的なエクステリアデザインは前モデルを踏襲したものとなっているが、トレッド、ホイールベースは拡大。室内空間もリアシートを中心に拡大され、快適性が飛躍的に高められている。トランク容量も前モデルから100リットル増えた450リットルを実現。スキーやキャンプなどでテールゲートを開けて腰かけられるピクニックベンチも装備する。両手がふさがっていても足を差し出すだけでテールゲートを開閉できるイージーオープナー機能も装備された。
先進装備としてはアクティブ・クルーズ・コントロールをはじめ、前車に接近しすぎた際に警告を発する機能、衝突回避、被害軽減ブレーキ、さらに先進の安全装備品となるヘッドアップディスプレイやパーキングアシストもオプションで装着可能だ。標準装備のナビシステムは手元のMINIコントローラーに加え、新開発のタッチパネルでも操作が可能となっている。価格は386〜483万円。秋ころ発売される予定のハイブリッド車は479万円。
報告:若槻幸治郎
撮影:佐久間健
195mm長くなって、30mm幅が広がった。これまでで一番大きいミニ、ヤンチャからアダルトへの変身を目論む。ライトはややスクエア。
日本でもMINIの販売は好調。8年連続で前年比アップだという。ドライビング感と車内の広さを改善。新しいブランド戦略を展開していく。
40:20:40可倒式のリアシートバック。前席との差も広がった。意外と便利そうなのがカバー引き出して使える後端のピクニックベンチ。
MINIらしく円形がデザインモチーフだが、クローム仕上げを多く取り入れた。さらに電動シートやステッチなどでプレミアム感を高める。
エンジンは2ℓディーゼルターボ。クーパーDは150ps(21.2km/ℓ)、同SDは190ps(20.8km/ℓ)。秋にはハイブリッドも発売される。
グレードはディーゼル3車種にハイブリッドが1車種。ナビゲーションやアクティブ・クルーズ・コントロールなどは全モデル標準装備。