マツダ ロードスターRF | スバル インプレッサスポーツ | ボルボS60ポールスター
旧車イベントながらニューモデルも展示

 千葉・幕張メッセで、8月5日〜7日の日程で開催された日本初となるヘリテイジカーのイベント「オートモビル カウンシル2016」では、旧いクルマだけでなくニューモデルも展示されていた。
 なかでも注目を浴びていたのが、マツダブースでメインモデルの扱いで鎮座していたロードスターRFだ。ちなみにRFとはリトラクタブル・ファーストバックの意味。乗員真後ろのバックガラスはソフトトップのロードスターと同じだが、左右のピラー形状を斜めにすることで、ファーストバックのリヤビューになっているのが最大の特徴。そのため屋根を開けても閉めてもひと目でRFとわかるデザインに仕上がっている。
 展示されていたのは先のニューヨークショーでワールドプレミアをはたした車両そのものなので。左ハンドルのままだった。今年中には日本で発売を開始するという。
 スバルブースではボクサーエンジン50周年ということで、まさに50年前の1966年に発売されたスバル1000を展示。その横には今秋発売となる新型インプレッサの5ドア、すなわちインプレッサスポーツが並んでいた。次世代スバルの骨格となるスバルグローバルプラットフォームを採用し、衝突吸収量は現行モデルに対し140%も向上。また自動ブレーキのアイサイトに加え、日本車初となる歩行者用エアバッグも全車種標準装備される。
 発売前ということで、プロトタイプの但し書きはあったものの、市販モデルそのものと捉えて間違いないだろう。展示車両は自由に乗り込める状態だったので、多くのギャラリーがシートに座るなどしてインテリアの雰囲気を自らの目でたしかめていた。
 輸入車ブースではボルボが、オートモビル カウンシル初日となる8月5日にS60/V60ポールスターの販売を開始。展示していたのは鮮やかなブルーのボディカラーをまとったセダンのS60。トランクリッド後端からかなりはみ出して装着されたリヤスポイラーが迫力満点だった。ボルボといえばワゴンのイメージが強いが、セダンもなかなかである。
367psと47.9kg-mを発揮する2リッター4気筒エンジンは、ターボとスーパーチャージャーのダブル加給器を備え、従来型の3リッター6気筒を上回る性能。最高速度はリミッター作動により250km/hで打ち止めとなるが、0-100km/h加速はS60が4.7秒、V60が4.9秒とハイパフォーマンスカーらしい数値を実現。トランスミッションは8速ATで、駆動方式は4WDとなる。
 なおS60/V60ポールスターは限定100台のレアモデルで、S60が35台。V60が65台の内訳となっている。ボディカラーはブルーのほか、ブラックとホワイトも用意。価格はS60が839万円(税込)、V60が859万円である。

報告&撮影:猪俣恭幸

屋根を開けた状態。ポルシェ風にいえばタルガトップである。

左右のピラーがファーストバックのデザインを形成。バックガラスは斜めになっていない。

ヘッドライトの形状がシャープになり、どことなくWRXに似たフロントマスクになった。

5ドアハッチバックというよりは、ステーションワゴンのようにも見えるリヤデザイン。

限定100台のポールスターのうち、セダンのS60はわずか35台のみ。残る65台はワゴンのV60。

せり出したリヤスポイラーがハイパフォーマンスカーらしい後ろ姿を見せる。


最終更新日:2016/08/08