アウディ A1
エクステリアもインテリアも直線基調に。内外一新

 アウディA1がモデルチェンジした。A1は2010年に初登場しており、今回の新型は2代目。実車を見た印象としては、A3か?と一瞬思ってしまうほど立派で力強い。実際のところ全長が50mm程度長いだけで、ボディ外寸は先代とそれほどは変わらないが、ホイールベースが95mm長く、タイヤが四隅に配置されて安定感を感じさせる。
 それ以上にデザイン面の変化が大きく、シンプルに徹して丸みを帯びていた先代と違い、前後ブリスターフェンダーが目立ち、強調されたプレスラインが各所に入るなどして、ダイナミックでスポーティな印象を強めた。角が強調されたデザイン、低く大きく幅広になったシングルフレームグリルなど、最近のアウディの傾向に従っている。オマージュとしては1980年代にWRCでも活躍したスポーツ・クアトロのデザインを各部に再現しており、グリル上部の3分割エアインレットもそのひとつ。
 室内のデザインも一変し、先代の特徴だった丸型のエアコン吹き出し口などはなくなり、直線基調でモダンなアウディ車の標準的デザインになった印象で、とくにスポーティさを強調したデザインとしている。このほか、先代にあった3ドアの設定はなく、5ドアのみになっている。
 先進運転支援システムは、ほかのアウディ各車と同様に充実。「アウディプレセンスフロント」を全車標準装備し、霧や雨の中でも前方の車両や歩行者を検知できるレーダーセンサーを搭載する。
 エンジンは、1.5リッター直列4気筒ターボ(110kW=150ps/250Nm)を搭載。価格はA1 Sportback 35 TFSI advancedが、365万円、A1 Sportback 35 TFSI S lineが391万円。2020年第2四半期には3気筒1リッターの25 TFSIを追加予定だという。

報告:武田隆
写真:佐久間健

可愛さよりもスポーティさをアピール。グリル上部の3分割エアインテークはスポーツクワトロへのオマージュだという。基本的には2グレードだが、MMIナビゲーションなどを備えた、advancedベースの限定モデル(443万円)も登場した。発売はどれも11月25日から。

このアングルからだとエッジのキレたデザインがよくわかる。リアクオーターが広いのも特徴だ。

少し控えめのデザインのリアランプ周り。半面、アンダースカートは只者ならぬ雰囲気を醸し出す。

インパネは思いっきり直線基調に。先代の丸いエアコン吹き出し口は姿を消した。いつもながらの高品質感。バーチャルコクピットはナビゲーションパッケージとしてセットオプションになる。

1リッター3気筒エンジンは来年第2四半期に導入予定。で、現時点では1.5リッター4気筒ターボのみ。先代の1.4TFSIに変わるモノで、最高出力は110kW(150ps)。気筒休止システム付きだ。

フロントスポイラーの左右に仕切りがあるのが、スポーツサスペンションやアウディドライブセレクト(シャシーコントロール)を装備するS line。少々ノペ〜ッとしているのがadvanced。

正式な発表会は珍しく夕方から。アーティスト(ものんくる)の演奏も加えたパーティ形式だった。


最終更新日:2019/11/11