ビーエムダブリュー M8/X3M/X4M
BMW M8/X3M/X4M

公道走行も可能なサーキット・モデル M8

 BMWに「M」を冠した3モデルが登場した。モータースポーツで培った経験を元に、卓越したドライビング・パフォーマンス、俊敏性、スタイリングを極めてサーキット走行を可能としながら、一般公道でのオールラウンドな機能性を兼ね備えるBMW M社のハイパーフォーマンス・モデルだ。
 BMWは2017年9月12日にドイツのフランクフルトモーターショー2017で、BMW M8 GTEを初公開、WEC世界耐久選手権やIMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップに参戦し、そのノウハウをフィードバックしたのがBMW M8だ。
 フラッグシップ・モデルとなるBMW M8は、V型8気筒Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンは、4.4リッターで最高出力460kW(625ps)/6000rpmを発揮(M8 コンペティションモデル)。BMW量産モデルでは、最もパワフルなエンジンだ。2基のツインスクロール・ターボ・チャージャー、高精度ダイレクト・インジェクション・システム、バルブトロニックを組み合わせて750Nm/1800-5800rpmもの強大なトルク発生、0-100km/h加速は3.2秒をマークするという。
 圧倒的なパワーを路面に伝えるための4輪駆動システムM xDriveは、エンジントルクをフロントとリヤに無段階で可変的に振り分け、さらにアクティブMディファレンシャルにより2つのリヤ・ホイール間のトルクを最適に振り分けることで、全長4867弌∩管1907弌∩換1362mmの大柄なボディをスポーツ走行から路面状況が変化する環境下での走行まで、機敏で安定した走行が可能としている。
 Mモデルはエンジン・レスポンス、ステアリング、サスペンション特性を任意に設定変更できるが、新たにブレーキ・システムも追加された。アクセル全開時の高負荷条件でも優れた安定性を発揮し、ブレーキ圧は、非バキューム式の電動アクチュエーターで生成することで素早く正確な制御を可能とした。快適性を重視した「COMFORT」モード、素早い反応を重視た「SPORT」モードを選べる。
 今年12月以降の納車となり、価格(消費税10%込み)はM8が2230万円。M8 Competitionが2433万円。

新開発の直列6気筒エンジン搭載 X3M/X4M
 BMWの「X」シリーズはSUVタイプだが、X3MとX4MもBMW M社がサーキット走行を想定して開発したモデルだ。BMWではSUVをSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶ。「駆け抜ける喜び」を追求するBMWはSUVタイプでもスポーツカーにしてしまう。
 X3M、X4Mともに、新開発の3リーター直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載し、最高出力375kW(510ps)/6250rpm(コンペティションモデル)、最大トルク600Nm/2600-5950rpmを発揮する。ちなみに0-100km/h加速は4.1秒を達成。
 新開発エンジンのシリンダーヘッドのヘッド・コアの成形型には3Dプリント技術を初採用し、従来の金属加工技術では困難だった複雑な形状成形が可能になった。これによりクーラント・ダクトを自由に配置することで効率的な温度管理ができた。さらに燃焼効率の改善には、燃料をエンジンの燃焼室に吹き込む高圧フューエル・インジェクションの噴出圧力を従来の200barから350barに改良して空気と燃料の混合効率を向上させている。
 ドライブロジック付き8速オータマチック・トランスミッションやインテリジェント4輪駆動システムM xDrive、アクティブMディファレンシャルを搭載することで、サーキット走行から一般道まで安定した走行ができる。
 サイズはX3Mが、全長4730弌∩管1895弌∩換1675mm、X4Mが、全長4760弌∩管1920弌∩換1620mmと大柄。全幅が1900mm前後のボディは、室内はゆとりだが、街中ではやはり気を遣う。
 安全機能・運転支援システムは標準装備している。その「ドライビング・アシスト・プラス」はルームミラー内にステレオカメラを内蔵し、さらにミリ波レーダー・センサーを前方に3個、後方に2個装備して、先行車の急停止、横道からの飛び出しなどを瞬時に判断して警告する。夜間や悪天候でも検知・警告する。また高速走行、渋滞時にも安定走行をサポートするアクティブ・クルーズ・コントロール、車線変更警告システム、車線逸脱警告システム、衝突回避・被害軽減ブレーキなどを装備している。
 今年9月以降の納車となり、価格(10月以降登録:消費税10%込み)はX3Mが1292万円。X3M Competitionが1394万円。X4Mが1324万円。X4M Competitionが1425万円。

報告&写真:怒谷彰久

ダブル・バーのキドニー・グリルはMモデルを象徴している。

ステアリングのオレンジ色の「マルチファンクション・ボタン」で、ステアリングを握りながらドライビングのセッティングが変更できる

4.4リッターで最高出力460kWを絞り出すM8 コンペティションモデルは、最もパワフルなエンジン

X3MとX4Mの間に代表取締役社長 ペーター・クロンシュナーブル氏(中央)、BMW M Sales&Marketing担当執行役員 ピーター・クィントス氏(左)BMW M Marketing Manager ローター・シュッペ氏(右)

エクステリヤ・ミラーは空力性能を向上させるダブルリッジ・デザインのMミラー

燃焼効率を向上させた新開発の3リーター直列6気筒Mツインパワーターボエンジン


最終更新日:2019/07/10