4月5日〜7日の3日間にわたって,幕張メッセ(千葉市)で4回目を数える「オートモビル カウンシル」が開催された。このイベントのテーマは[CLASIC MEETS MODERN]で、往年の名車と最新モデルを展示する。ひらったく言えば"日本にも大人の自動車文化を創ろうよ"といった感じだ。会場では過去のクルマの展示の方がはるかに多いが、ここではこの会場で日本デビューを果たした新車にスポットライトをあてよう。
過去3回に続きメーカーとして積極的に参加し続けているのがマツダとトヨタで、今年はそれに輸入車のマクラーレンが加わった。
トヨタは「Neo Classic 80's」と銘打ってソアラやマーク鵺、スープラを(1988年モデル)並べた。その中に昨年のジュネーブでGRスープラとして、さらに今年のデトロイト・ショーで市販車として正式デビューを果たした新型スープラがあった。
エンジンはスープラの伝統にのっとって直列6気筒にこだわる。3ℓターボの最高出力は340ps。ただしこのモデルは主要パーツをBMW Z4と共用する。エンジンも共通だがチューニングは異なるという。
0-100km/h加速は4.5秒でこなす。このほかに、展示はされていなかったが2ℓ4気筒を積む2モデルがあり、0-100km/h加速は5.3秒(258ps)、6.5秒(197ps)。日本でのデビュー前ということもあって、室内やエンジンの撮影は許されなかった。
マツダは「ロードスター30年の物語、そして今」がテーマ。1989年にデビューしたロードスターのグローバル販売台数は100万台を超える。世界で最も売れているスポーツカーである。その生誕30周年を記念するモデルが今年のシカゴショーで発表された(世界限定3000台、日本限定150台)だ。日本ではこのオートモビル カウンシルが初公開の場となる。
ボディカラーはレーシングオレンジ。ブレーキキャリパー、シート、シフトレバー、エアコンルーバーベゼルなどはオレンジをアクセントとしてカラーコーディネートされている。ホイールはRAYSのアルミ鍛造で30TH ANNVERSARYの刻印入り。
このモデルの予約は専用ウエブページのみでできる。アドレスはhttps://www.mazda.co.jp/beadriver/ special/roadster 30th/。消費税込み価格は、ソフトトップ1.5ℓ 6MT=368万2800円、リトラクタブルハードトップ2ℓ 6MT=430万3800円、同6AT=426万600円。ソフトトップの受付は終了しているが、リトラクタブルハードトップなら5月27日〜6月10日まで受けつける。応募多数の場合は抽選になる。
マクラーレン オートモーティブ アジアからは、2013年のMP4-12Cのほか2019年モデルの720S Spiderが出展された。ちなみに720というのはこのモデルの最高出力である。
報告:神谷龍彦
写真:佐久間健
スープラは日本ではセリカXXと呼ばれていた。スープラとなったのは3代目からである。
BMWのZ4(オープン)と基本的には同じパーツを使う。製造はオーストリアのグラーツ。
スポーツカー受難時代もあったが,よく売れた。100万台超の実績で30周年記念限定車。
ボディカラーのオレンジを使って内装もカラーコーディネート。ちょっと控えめなのがいい。
マクラーレンも2台出展。「720」は最高出力を表す。最近の好調な販売ぶりに気を良くしたか。
主催者展示として、ランボルギーニ・ミウラ、マセラティ・ギブリ、フェラーリ365GTB/4。