背高で軽自動車とは思えない「どんだけぇー」と言いたくなるほどの室内空間に驚かされた’03年に誕生した初代タント、タントカスタム。あれから4年、2代目タント、タントカスタムは初代の魅力をさらにブラッシュアップ。背の高さと広さを活かした「ほほぅ〜」という感動を連れて登場した。
初代の持ち味を進化させ、ミラクルスペース・ミラクルユーティリティ・ミラクルオープンドアという3つのポイントに照準を合わせた2代目。もともと約90度に開くドアがダイハツならではの持ち味だったが、プラスBピラーレスのスライドドアなんていう芸当をやってのけた。しかもフラットフロアなので、子供の乗せ降しや、ベビーカーだけでなく、20インチサイズの子供の自転車までがセカンドシート前にラクに載せられる。ユーティリティの面では、軽自動車という限られたサイズの中で、的外れではない実用性が盛り込まれていると思えたのは、ママキッズプロジェクトなる子育て女性の意見を取り入れたことによるだろう。たとえば、子供のオムツ用品、着替え、おもちゃなどの収納スペースの使い勝手はまずまず。若いママたちが、使い勝手よく子供と一緒に乗りこなせるクルマに仕上がっている。
また、走行性能やサポート装備など、性能面ではムーヴ譲りで安心感がある。ツインカムDVVT3気筒12バルブエンジンは、CVTとの組み合わせによって、10・15モードで20.5km/lという低燃費を実現した。さらにタントカスタムRSに搭載されているツインカム3気筒12バルブインタークーラーターボ付きエンジンも、スムーズな加速感がありながら、10・15モードで19.2km/lと低燃費。日常使いするママにとっても、キビキビ走りたいパパにとっても、家計に優しいのはうれしい。
初代タントと言えば、広さと使いやすさが、小学生以下の子供を持つ若いママのストライクゾーンに合致したヒット作。タント、タントカスタム合わせて月販目標4000台を遥かに上回る、月販8000台という想定外の数字をモデル末期でも記録している。プラスアルファの進化を遂げた2代目タントの健闘も、大いに期待される。